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債務が多い場合の法定単純承認に注意

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2016/1/13(第212号) ━━
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皆さま、おはようございます。
資産税チームの利根川裕行です。

 私が担当するメルマガとしては、本年度初めての号となります。
 本年も昨年同様、よろしくお願い申し上げます。

 毎年、1月1日に目標をたてるようにしているのですが、本年
 は、シンプルに「健康」をテーマに取り組んでいきたいと思っ
 ています。

 まずは、体重を適性値まで戻すこと。
 私の場合、これにつきます(笑)。
 

ということで、本日も「実践!相続税対策」よろしくお願いいた
 します。

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■□  債務が多い場合の法定単純承認に注意
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●相続が発生した際に、最初に検討しなければいけないこと…。

 それは、相続財産の状況把握の後に「相続の承認または放棄」を
 どうするか、ということになります。

 相続人は、相続の開始があったことを知った日から3カ月以内に
 相続の承認または放棄をしなければなりません。

 この3カ月間が考慮期間となり、この期間に相続財産の調査を行
 うことになります。

●すでにご承知のとおり、相続放棄はプラスの財産も、マイナスの
 財産も、まったく相続しないというものです。

 借金などのマイナスの財産が、プラスの財産より多い場合などに、
 相続放棄をするケースが多いかと思います。

●相続放棄をするには、相続の開始があったことを知った日から3
 カ月以内に、家庭裁判所に申立てなければなりません。 

 この期間を過ぎると、単純承認(プラスの財産とマイナスの財産
 の両方を相続すること)をしたものとみなされます。

●この考慮期間である3カ月の間に、単純承認をしたものとみなさ
 れる「行為」を行うと、相続放棄はできなくなるので、注意して
 おく必要があります。

 このことを法定単純承認といいます。

●一旦、法定単純承認の事由に該当する「行為」があれば、その時
 点で、単純承認をしたものとみなされるわけです。

 つまり、その後になって相続放棄することは認められないという
 ことになります。

●では、法定単純承認の事由に該当する「行為」にはどのようなも
 のがあるか、主だったものを見ていきたいと思います。

 まずは、相続人が相続財産の全部または一部を処分したとき。

 たとえば、死亡した父親の預金を引き出して、子供の学費に充て
 た場合は、財産の処分にあたります。

●また、死亡した父親の自動車などを売った場合も、財産の処分に
 該当します。

 当然、死亡した父親名義の預金を引き出して、相続人自身のため
 に使ってしまうことも同じです。

●次に、権利行使を行ったとき。

 これは、死亡した父親が貸していたお金を、相続人が取り立てた
 場合などが該当します。

 つまり、被相続人の債権の取り立ては単純承認とみなされます。

●なお、相続財産から葬式代や火葬費用などを支払った場合は、遺
 族として当然の行為でもあるので、財産の処分にあたりません。

 また、死亡した父親の契約した生命保険金を受け取った場合も、
 財産の処分にはあたりません。

 生命保険金は、本来の相続財産でなく、受取人固有の財産となる
 ためです。

 父親の遺した借金の債権者から督促がきたので、父親の財産の中
 から支払った場合も、財産の処分に当たらないケースが多いです。

●何気ない行為が、単純承認をしたとみなされ、後々相続放棄がで
 きなくならないようにしないといけないですね。

 特に、多額の借金がある場合などは、注意しないとその返済に追
 われることになりかねません。
 
 そのような場合は、相続開始後の行為に、細心の注意が必要です。

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<編集後記>

 読者の皆さまも、本年度の目標をたてられていることと思います。
 是非とも、目標達成に向けて、実りある1年となりますようお祈
 り申し上げます。

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