HOME > メルマガ 実践!相続税対策 > 預金仮払い制度が創設

預金仮払い制度が創設

━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2019/02/27(第375号)━━
■□
□■ 【実践!相続税対策】-知っているといないでは大違い!
■□
□■  ”基本を正しく理解し、時間をかけて対策しよう!”
■□      http://www.tm-tax.com/souzoku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆様、おはようございます。
税理士の利根川裕行です。

現在、確定申告時期の真っただ中です。

 確定申告書の提出も受けつけられており、税務署では、既に長蛇
 の列ができているようですね。

 3月に入ると、さらに混むことが予想されますので、行く予定の
 方は、お早めに行かれることをお勧めいたします。
    
では、本日の「実践!相続税対策」よろしくお願いいたします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■
■□  預金仮払い制度が創設
□■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●今回も、2019年7月1日に施行される民法(相続法)の改正内容に
 ついて、確認しておきたいと思います。

 相続が発生しそうな時に、身内で集まると、高い確率で話される
 こと。

 「今のうちに預金口座からお金を引き出しておいた方がよいので
 はないか?」

 ということではないでしょか?

●相続開始とともに、被相続人の預金口座は凍結されてしまいます。

 預金も遺産分割の対象なため、遺言書がない場合は、相続人全員
 の同意がなければ、払い戻しが受けられません。
 
 葬式費用等の多額の出金や、当面の生活費のことを考えれば、凍
 結前に引き出しておきたい、という考えは当然でしょう。

●今回の、民法(相続法)改正では、遺産の分割協議がまとまる前
 でも、預金の払い戻しが可能となります。

 払い戻しが認められるのは、当然、相続人になるのですが、2通
 りの方法があります。

●1つは従来どおり、家庭裁判所の手続きを利用する方法です。

 家庭裁判所を通すくらいなので、相続人間での話し合いでは遺産
 分割が困難な場合が前提となります。

 家庭裁判所が、相続に関係する借金の返済や、相続人の生活費の
 ために必要と認めた場合などに、払い戻される方法です。

 遺産分割までに長期間かかる場合でも、正当な理由があれば、払
 い戻しが認められるということです。

●もう1つは、家庭裁判所を通さずに、相続人単独で払い戻しが認
 められる、新たに創設された方法です。

 裁判所を通さないなめ、手続きはとても容易です。

 相続人自らが、銀行などの窓口で、預金の払い戻しを求めること
 が可能となるのです。

●ただし、払い戻しが受けられる金額には上限があります。

 預金口座の全額について、払い戻しが受けられるわけではありま
 せん。

 法務省令で定める額である 150万円(金融機関単位)が上限で、
 下記の金額の払い戻しが受けられます。

 相続開始時の預金残高×1/3×払い戻しを受ける相続人の法定
 相続分

●補足ではありますが、遺産分割前に、払い戻しを受けた金額は、
 その方が相続により取得したことになります。

 この方法は、上限金額が定められているものの、手続きが容易な
 ため、緊急性を要する場合に有効でしょう。

●そもそも、遺言書があれば、今回の預金仮払い制度を利用する必
 要はありません。
 
 やはり、相続対策という観点からは、遺言書は作成しておいた方
 がよい、ということに行き着きますね。

 遺言書作成については、専門家にご相談されることをお勧めいた
 します。

<編集後記>

 先週から少しだけ暖かい日が続いています。その関係で花粉が飛
 んでおり、鼻がムズムズ、くしゃみが出はじめ、今年もいよいよ
 この時期がきたのかと思いました。今年は、花粉の量が凄そうな
 ので、花粉症の人は苦労しそうですね。

電話でのお問い合わせは0120-924-666

メールでのご相談はこちら